日経225先物の検証ノート
売買ルールを、組んで、検証する

条件を足すほど、過去の成績は上がります

そして、その先では落ちます

過去の成績を良くする方法は簡単です。条件を足せばいい。 本当にそうなるのか、そしてその先でどうなるのか。実際にやってみました。
変更前 → 変更後
前半 2021-2023後半 2024-2025
素のままPF 1.29PF 1.46
10〜15時だけに絞るPF 1.66PF 1.24
絞ったときの損益25.3万円8.4万円

5年ぶんを、前半3年と後半2年に分けます。

まず前半(2021〜2023)だけを見ます。時間帯別に並べると、朝が負けていました。 8時台がマイナス4.2万円、9時台がマイナス5.5万円。 一方で10時から15時台までを足すと、プラス25.3万円。 前半の利益30.9万円の8割を、この時間帯が稼いでいました。

「朝の寄りは荒れるから避けよう」。よくある判断です。 そこで新規の売買を10時から15時45分までに限定して、もう一度回しました。

前半の成績は上がりました。PFが1.29から1.66へ。 ドローダウンも19.8万円から12.9万円に浅くなっています。取引数は180回から56回。 絞った甲斐があったように見えます。

ここで後半(2024〜2025)を回します。 後半は、絞りを決めたあとに初めて見た期間です。

絞らないままなら、後半のPFは1.46でした。前半より良い。 絞った方は1.24。前半より悪くなっています。

損益で見ると、もっとはっきりします。 絞らなければ40.6万円。絞ると8.4万円。8割が消えました。

なぜこうなるのか。「10時から15時が良い」というのは、 その3年間にたまたま起きたことだったからです。 次の2年に同じ理由は無い。だから効かない。

これが過剰最適化です。条件を足すたびに、過去にはよく合うようになります。 そして合わせるほど、その期間の偶然をなぞっているだけに近づきます。

見分け方をいくつか挙げます。条件の数が多いとき。取引数が少ないとき。 少し動かすと崩れるとき。300円が良くて310円が駄目なら、それは偶然です。

そして確かめ方が、いまやったことです。 期間を2つに分けて、前半で決めて、後半で試す。 これをやらずに「PFが1.66になりました」と言うのは、何も言っていないのと同じです。

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※日経225ミニ1枚・計算足30分。絞りは前半のデータだけを見て決め、後半はそのあとに回した。手数料・スリッページは含みません。
※バックテストの結果は過去データに基づくシミュレーションであり、将来の成績を保証するものではありません。投資の勧誘や助言を目的とするものではありません。